切らずにリフトアップ出来ると話題のハイフ(HIFU)施術。
しわやたるみといった顔の悩みを改善出来る他、太ももやウエストなど特定の部位を部分痩せする効果も期待出来ます。
しかしその一方で気になるのが、ハイフによる副作用や将来のデメリット。
ハイフは新しく開発された技術のため、将来後悔するような副作用が起きるかもしれないと不安を感じる方もいるでしょう。
そこで今回は、ハイフの副作用や将来的なデメリットについて詳しく解説します。
今ハイフの施術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- そもそもハイフって何?期待出来る効果とは
- ハイフのデメリットや副作用はどんなもの?
- ハイフは安全じゃない?起こりうる副作用の例を紹介
- ハイフで後悔しないために!将来への影響と注意点
- ハイフの副作用に関するよくある疑問・質問
- ハイフで失敗しないため対策とポイント
そもそもハイフって何?期待出来る効果とは
ハイフとは、正式名称であるHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)を省略した用語。
頭文字のみを使用し、HIFU(ハイフ)と呼ばれています。
「高密度焦点式超音波」と聞いても、なんのことかよくわからないという方も多いでしょう。
まずは超音波について解説します。
超音波とは、様々な音の中でも人の耳には聞こえない高い音のこと。
超音波は液体や固体に伝わりやすいという特徴を活用し、医療分野の超音波(エコー)検査などにおいて直接目で確認出来ない臓器の病気を発見するために利用されています。
そしてHIFUとは、この超音波を高密度に集中させ、狙った深さに熱を発生させる技術のことです。
太陽の光を虫眼鏡で集めると黒い紙が焦げるように、HIFUも肌の深い層だけに熱を発生させることが出来ます。
蛋白質で出来た人間の肌は、熱ダメージを受けるとぎゅっと縮んで引き締まるのが特徴。
このHIFUの技術誕生により肌表面を切ることなくしわやたるみを改善したり、脂肪細胞を破壊して部分痩せが出来たりするようになりました。
- 顔のリフトアップ
- しわやたるみの改善
- ほうれい線の改善
- マリオネットラインの改善
- 二重あごの改善
- 二の腕の部分やせ
- ウエストの部分やせ
- 太ももの部分やせ
- 背中の部分やせ
- ヒップの部分やせ
- ふくらはぎの部分やせ
ハイフのデメリットや副作用はどんなもの?
皮膚をメスで切ることなくリフトアップ出来るハイフですが、デメリットや副作用がないわけではありません。
起きる頻度はまれですが、深刻な副作用では顔の神経が損傷して電気が走るようなしびれを感じたり、違和感が残ったりすることがあります。
ハイフで神経を損傷する理由は神経がある箇所に誤って照射したり、照射角度を誤ったりしたため、などです。
このようにハイフの施術は誰でも安全に出来るわけではなく、解剖学的な知識と機器を正確に扱う技術力が求められます。
ハイフは安全じゃない?起こりうる副作用の例を紹介
ハイフは基本的に肌への負担が少なく安全な施術ですが、上記のように使い方を誤ると副作用が起きることがあります。
ここからはハイフの施術で実際に起こりうる副作用の具体例をご紹介していきましょう。
- 火傷する可能性がある
- 神経を損傷する可能性がある
- 赤みやむくみが生じる場合がある
- 痛みを感じる場合がある
- 肌荒れを起こす場合がある
- 効果があまり期待出来ないタイプの方がいる
- 施術を受けられない方がいる
火傷する可能性がある
お肌の狙った深さに熱を発生させるHIFUでは、出力が高まるほど火傷のリスクも高まります。
効果と安全性のバランスから適切な出力を見極めることも、施術者に求められる技術力のひとつ。
火傷をすると水ぶくれが出来たり、ひどい場合は色素沈着が残ったりする場合もあります。
神経を損傷する可能性がある
上記でご紹介した通り、神経がある箇所や角度にハイフを照射すると神経を損傷する可能性が高まります。
ひどい場合は後遺症が残る場合もあるため、施術者はひとりひとりの神経の走る方向を読み取り、正確な角度で照射することが求められます。
赤みやむくみが生じる場合がある
ハイフ施術後はわずかですが肌に赤みが出ます。
赤みはファンデーションなどメイクで隠せる程度ですが、赤みが濃い場合や治りが遅い場合は医師に相談する必要があります。
また、施術後にむくみが生じるのも副作用のひとつです。
むくみは通常1週間程度でおさまりますが、人によってはさらに長引くこともあります。
痛みを感じる場合がある
ハイフは肌の奥で熱を発生させるため、施術中に熱さを感じたり、骨に近い箇所の施術では骨に響くような痛みを感じたりします。
また、ちくちくした痛みを感じる場合もあります。
ハイフの施術は基本的に我慢出来るレベルのものですが、痛みが苦手な方は出力を弱めてもらったり、麻酔を使用したりすることも可能です。
肌荒れを起こす場合がある
ハイフは肌の奥で熱を発生させる施術のため、施術後は肌のバリア機能が低下 して乾燥 しやすくなります。
乾燥した肌は肌荒れにつながりやすいため、ハイフの施術後はいつも以上に丁寧に保湿ケアやUVケアが必要になります。
効果があまり期待出来ないタイプの方がいる
切らないリフトアップで話題のハイフですが、どんな人に対しても同じような効果が期待出来るわけではありません。
実は、せっかく施術を受けてもそれほど施術の効果を実感出来ないタイプの方がいます。
効果があまり期待出来ないタイプの方とは次の通りです。
- しわやたるみが少ない20代の方
- 脂肪の厚みが少ない方(または箇所)
- 強くたるみが出ている方(または箇所)
ハイフは切らずにリフトアップ出来る技術ですが、そもそもしわやたるみが少ない方にはそれほど効果が期待出来ません。
20代の方が予防的な意味合いで施術を受けるメリットは少ないといえるでしょう。
また、ハイフはその性質上脂肪の厚みが少ないと施術が難しく、痛みも感じやすくなります。
さらに強くたるみが出ている場合も、ハイフではあまり効果が期待出来ません。
この場合は、ハイフよりもフェイスリフトなど手術を行ったほうが満足出来る可能性が高くなります。
施術を受けられない方がいる
施術を受けられない方は次の通りです。
- 妊娠または授乳中の方
- アトピーなど皮膚疾患がある方
- 強い日焼けをしている方
- 肝臓や腎臓に疾患がある方
- ペースメーカーを使用している方
- 出血しやすい方
- 痛みで血圧が上昇しやすい方
- 糸などの異物を顔に入れている方(顔を施術する場合)
当てはまる方は、ハイフの施術が受けられないため事前に確認しておきましょう。
ハイフで後悔しないために!将来への影響と注意点
ハイフの施術を受けることで将来がんになるのではないか?と不安を感じている方もいるでしょう。
ハイフは超音波を使用する施術。
放射線を照射するレントゲンやCT検査と違い、上限の数値が設けられていません。
そもそも超音波は音の一種のため、放射線のようにDNAに傷をつける心配は少なく、将来直接がんの原因になることは考えにくいといえるでしょう。
一方、若い方でたるみ予防を目的にハイフの施術を検討している方もいます。
若いうちからハイフの施術を受けることで将来何かデメリットはあるのでしょうか?
結論からいえば、ハイフの施術が将来何か問題を引き起こす可能性は低いと考えられます。
ただし、20代の若い方はそもそもしわやたるみが少ないため、施術を受けても期待したほどの効果が実感出来ないことがデメリットとして挙げられます。
若い方の顔が大きく見えるのは、たるみよりも肉付きのよさが原因。
このような場合、たるみを改善するハイフより脂肪そのものを減らす脂肪吸引のほうがより小顔効果を実感しやすいかもしれません。
最短で思い通りの自分を手に入れるには、自分の顔の原因に合った施術を受けることが大切です。
ハイフの副作用に関するよくある疑問・質問
ここからはハイフの副作用についてよくある疑問や質問について、ひとつずつ解説していきましう。
ご紹介する疑問や質問は以下の通りです。
- ハイフの施術の失敗例にはどんなものがありますか?
- ハイフの施術を受けたら副作用で頭痛になることはありますか?
- もしハイフの施術で神経を損傷したらどんな症状が出ますか?
- ハイフの施術を受けて副作用でしこりが出来ることはありますか?
- たるみ予防でハイフを受けたいのですが20代が施術を受けるデメリットはありますか?
- ハイフの施術が将来デメリットになることはありますか?
ハイフの施術の失敗例にはどんなものがありますか?
ハイフは肌の奥深くで熱を発生させるため、解剖学知識が不足していたり、未熟な施術者が操作を誤ったりすると施術に失敗することがあります。
国民生活センターが公表しているハイフ施術による失敗例は次の通り。
- エステでハイフの施術を受け、火傷をして色素沈着してしまった
- エステで顔にハイフ施術を受けて神経の一部を損傷し、しびれが出た
- 痩身のために接骨院でハイフの施術を受けたものの期待通りの効果を実感出来なかった
- エステで顔にハイフの施術を受けてブツブツが出来た
- エステでハイフの施術を受けて顔にミミズ腫れが出来た
いずれも解剖学知識を学んだ施術者によって正しく施術が行われれば、防げる可能性が高いものばかりです。
ハイフの施術を受けたら副作用で頭痛になることはありますか?
ハイフはその性質上、脂肪が薄く骨に近い箇所ほど痛みを感じやすいという特徴があります。
特に痛みを感じやすいのは、頬の近くやおでこ部分。
この箇所のしわやたるみ改善を希望する方は、施術中に頭痛に似た骨に響くような痛みを感じることがあります。
ハイフの施術時の痛みは我慢出来る程度ですが、我慢が難しい場合は、出力を下げたり、麻酔を使用したりすることで対応出来ます。
もしハイフの施術で神経を損傷したらどんな症状が出ますか?
まれなケースですがハイフの施術で神経を損傷した場合、しびれを感じたり違和感を覚えたりすることになります。
通常は数箇月で治りますが、ひどい場合だと1年程度しびれが残ったり後遺症が残ったりすることもあります。
ハイフの施術を受けて副作用でしこりが出来ることはありますか?
ハイフの施術において非常にまれですが、しこりが出来ることがあります。
どの程度で治るかはしこりの程度にもよって変わります。
たるみ予防でハイフを受けたいのですが20代が施術を受けるデメリットはありますか?
将来のたるみを予防するためにハイフを受けたいと希望する20代の方もいますが、たるみが少ないとその効果も小さくなります。
20代の方が施術を受けるデメリットは、期待したほどの効果を実感出来ないこと。
ハイフによるたるみ治療は個人差があるものの、肌にたるみが出やすい30代以上の方におすすめといえるでしょう。
40代以上の方にも効果が期待出来ますが、たるみが強くなるとハイフよりフェイスリフトなどの手術のほうが効果を実感しやすくなります。
ハイフの施術が将来デメリットになることはありますか?
超音波を使用したハイフ施術は細胞のDNAを傷つけることがないため、施術が将来大きなデメリットを引き起こす可能性は低いと考えられます。
ただし、人の顔は若い頃はふっくらとしていても、年を重ねるほどボリュームが落ちやすいもの。
特に頬骨の下やこめかみ部分は、年を重ねるとボリュームが減って老けて見えやすくなります。
このため、実は顔はある程度ふっくらしているほうが若々しく健康的に見えるのです。
若い年齢から頬骨やこめかみ付近にハイフを当て続けるということは、自ら老けて見える原因を作っているのと同じ。
20代など若い方が施術を受ける場合、施術箇所によっては老けを促進してしまうことがデメリットになります。
ハイフで失敗しないため対策とポイント
これまでご紹介してきた内容を読んで、ハイフの施術を受けるのが怖くなった方もいるかもしれません。
安全に施術を受けるために以下の対策とポイントを押さえておきましょう。
- 信頼出来る医療機関で施術を受ける
- 施術後のアフターケアを丁寧に行う
- 違和感があればすぐに医療機関に相談する
信頼出来る医療機関で施術を受ける
ハイフは正しく施術を行えば、原則的には安全な施術です。
解剖学の知識を正確に身に着けているのは、医療機関で働く医師や看護師。
ハイフの施術を安全に受けるためには、まずは医療機関を選びましょう。
次に確認するのは、各クリニックの施術実績やアフターフォロー体制。
施術実績が豊富なクリニックであれば、施術に慣れた技術力が高い施術者に施術を担当してもらうことが出来ます。
また、万が一肌トラブルが起きた場合もアフターフォローがしっかりしていれば、速やかに対応してもらえます。
施術後のアフターケアを丁寧に行う
ハイフの施術は肌の奥で熱を発生させるため、肌が乾燥して外部からの刺激を受けやすくなっています。
普段以上に保湿ケアやUVケアに注意して肌トラブルを予防することが大切です。
違和感があればすぐに医療機関に相談する
施術中の痛みや施術後の肌トラブルなど、何か普段と違う違和感がある場合は、すぐに医療機関に相談することが大切。
痛みを伝えることは出力を調整する目安になりますし、万が一肌トラブルが生じても早期回復につながります
。
ハイフの副作用に関するまとめ
- ハイフの副作用は赤みやむくみの他、神経損傷まで幅広く存在する
- ハイフの副作用は解剖学知識のない未熟な施術者による施術によって起きやすい
- ハイフの施術自体が将来大きなデメリットを引き起こすことは考えにくい
- 20代前半など一部の年代の方は効果を感じにくい場合がある
- ハイフの副作用を最小限に抑えるには信頼出来る医療機関で施術を受けることが大切
今回はハイフの施術で起こりうる副作用についてご紹介しました。
ハイフの副作用には肌の赤みやむくみといった軽度のものから、神経損傷など深刻なものまで様々なものがあります。
しかし、ハイフは解剖学知識を持つ施術者が正しく施術を行えば原則安全な施術といえるでしょう。
副作用を最小限に抑えるためにも、信頼出来る医療機関でハイフの施術を受けるようにしてください。
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