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KOKUTAI FREE No.06画像診断Quiz正解

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KOKUTAI FREE No.6画像診断Quiz(p.19)解説

診断名:浸透圧性脱髄症侯群 osmotic demyelination syndrome


画像所見:FLAIR水平断像(写真A)では,橋被蓋に三叉状(T字型)の高信号病変があり,T1強調画像矢状断(写真C)では低信号です.図Cでは両側被殻,尾状核にも対称性の高信号があります.

解説:橋被蓋を中心として腹側の錐体路が保たれる三叉状病変は,橋中心髄鞘崩壊症(central pontine myelinolysis)にほぼ特異的な所見です.しばしば橋以外の部位,特に大脳基底核に対称性病変が認められますが,これは橋外髄鞘崩壊症(extrapontine myelinolysis)と呼ばれ,両者あわせて浸透圧性脱髄症侯群と総称します.主に低Na血症を急速に補正した場合に発生する脱髄病変で,背景に慢性アルコール中毒,低栄養などを伴う事が多いことが知られています.橋梗塞との鑑別が必要ですが,特徴的な形状と臨床経過から鑑別できます.

(慶應義塾大学病院 予防医療センター 百島祐貴)

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