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KOKUTAI FREE No.05画像診断Quiz正解

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KOKUTAI FREE No.5画像診断Quiz(p.18)解説

診断名:内軟骨腫 Enchondroma


画像所見:左第2趾、基節骨の骨幹を中心として骨幹端におよぶ境界明瞭、膨隆性の透亮像を認めます。T1強調画像では低信号、T2強調画像では高信号です。皮質の破断があり、病的骨折と考えられます。

解説:趾骨の骨幹部を中心とする溶骨性病変です。骨腫瘍鑑別の第一歩はその局在です。骨腫瘍の多くは骨幹端に発生します。骨幹に発生する腫瘍としては、良性腫瘍では内軟骨腫、ランゲルハンス組織球症、類骨骨腫、悪性腫瘍ではEwing腫、リンパ腫、骨髄腫、転移性腫瘍などが重要です。この症例は境界明瞭であることから良性病変をまず考えますが、特に内軟骨腫の75%は指趾骨に好発します。

疲労骨折という診断がかなりありましたが、これは正常な骨に繰り返し荷重がかかって発生するもので、このように器質的病変がある場合は病的骨折といいます。骨嚢腫という診断については、この画像だけでは必ずしも否定できませんが指趾骨には少ないことから、やはりまず内軟骨腫をあげるべきところです。
(慶應義塾大学病院 予防医療センター 百島祐貴)

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