医学生・医療従事者向けに刊行物を出版しています。『KOKUTAI FREE』やコンパクトナビシリーズ、『解剖トレーニングノート』などを発行しています。

KOKUTAI FREE No.02画像診断Quiz正解

  • HOME »
  • KOKUTAI FREE No.02画像診断Quiz正解

KOKUTAI FREE No.2画像診断Quiz(p.31)解説

診断名:椎骨動脈解離によるWallenberg症侯群

解説:神経症状はWallenberg症侯群です。T2強調画像(写真A)、拡散強調画像(写真B)で、延髄右背側に高信号が認められ、急性期脳梗塞があることからも説明できます。
問題はその原因です。脳梗塞の原因として多いのは動脈硬化を背景とする血栓症、塞栓症です。しかしこの症例は比較的若年で、ゴルフのスイングが契機のようです。MRAでは、右椎骨動脈に径不整があり(写真D)、水平断像では隔壁構造、二腔形成を認めます(写真C)。この所見は動脈解離に特徴的です。動脈解離としては、大動脈解離が有名ですが、全身のいずれの動脈にも発生する可能性があり、椎骨動脈は好発部位の一つです。頸部の運動をきっかけとして発症する例が多く、外傷が要因の1つと考えられていますが、比較的若年者に多いことから何らかの先天的背景も推測されます。
今回は15名の方から正解が寄せられました。なお、「Wallenberg症侯群(延髄外側症侯群)」とだけ書かれているものは残念ながら不正解としました。
(慶應義塾大学病院 予防医療センター 百島祐貴)

プレゼント当選者には個別にご連絡させていただきました。
たくさんのご応募ありがとうございました!

PAGETOP
Copyright © "医学教育出版社" All Rights Reserved.